Team:KIT-Kyoto/Human PracticeJ
From 2011.igem.org
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はじめに
- 今日、国際的に理科離れが進んでおり、どのようにScience Communicationを図るのかが問題となっています。日本でもその傾向が見られ、特に合成生物学の主幹技術である遺伝子組み換え技術においては、「何か怖いものだ」という認識が根強くおります。遺伝子組み換えとはどういったことなのかが正しく理解されていないまま、遺伝子組み換え食品などは市場から実質的に排除されてしまっているのが現状です。今後、合成しえ物学が発達していくに伴い、国際的にこうした問題がより広がっていくと考えられます。
- そこで、私たちは、遺伝子組み換えとはどのようなものなのか、日本の、そして世界の多くの人に知ってもらうために、Human Practiceにおいて次のような活動に取り組みました。
BioArt講義の導入
2011/09/27~2011/09/29
- 今年から「科学と芸術の出会いⅠ」という講義において去年のプロジェクトであるE.coli penを用いたバイオアートが導入されました。
- 生物専攻の学生だけでなく、化学や情報、機械、芸術の学生も受講することが可能です。
- 受講した学生は講義でE.coli penのインクが発光する仕組みを学び、大腸菌インクを使ってプレートに自由に絵を書き、絵のコンセプトについてプレゼンテーションを行いました。
- この講義は、様々な学生に合成生物学を広め、遺伝子組み換えをより身近に感じてもらう手だてとなりました。
- 元々は、マサチューセッツ工科大学の生物工学実習講義だったiGEMのように、私たちの授業も世界規模へと発展し、日本から世界へ合成生物学を発信できることを期待しています。
高校生向けの説明会
オープンキャンパス(2011/08/10)
- 高校生ならびにその保護者を対象にiGEMや、私たちの活動の紹介を行いました。高校生やその保護者が対象であるので、専門用語を避け、できるだけ簡単な言葉でわかりやすい説明となるように心がけました。また、遺伝子組み換え実験のモデル生物であるショウジョウバエの生体、組み換え系統の展示を行いました。去年のプロジェクトE.coli penのインクが光る様子も展示し、「なにか得体の知れないもの」という認識が強い遺伝子組み換え技術に関して正しく理解でき、さらに親しみを覚えることができる展示となるようにしました。
アンケートの実施
- 私たちKIT-Kyotoは、大阪大学とともに、合成生物学が持つ生命倫理や安全性の問題について日本人がどのような考えやイメージを持っているか、また、今回私たちが研究材料として用いたショウジョウバエ、白血病についてのイメージを調査するために、高校生から一般市民を対象にアンケート調査を行いました。調査した層については、学生では生物専攻の学生だけでなく、化学や情報、機械、芸術の人にも調査し、調査対象が偏らないようにしています。また、上記の高校生対象の説明会などでもアンケートにご協力いただきました。さらに、Web上の回答ファームからも回答できるようにし、多様な意見を集められるようにしました。
遺伝子組み換え/疾患についてのアンケート
1. 普段買い物をする時、表示があれば「遺伝子組み換えでない」食品を買いますか? |
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2. 「合成生物学」という言葉を今までに聞いたことがありますか? |
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3. 遺伝子組み換え技術/バイオテクノロジーで連想することは何ですか? (※あてはまるものすべてに丸をつけてください。) |
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4. ハエのイメージを教えてください。 (※あてはまるものすべてに丸をつけてください。) |
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5. この中で難病と思うものはどれですか? (※あてはまるものを5つ選んでください。) |
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6. 白血病という病気を知っていますか? |
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7. 白血病のイメージを教えてください。 (※あてはまるものすべてに丸をつけてください。) |
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8. 骨髄バンクに登録しようと思いますか? |
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9. 放射能のイメージを教えてください。(※あてはまるものすべてに丸をつけてください。) |
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結果
考察
他のiGEM Teamへの協力
- 私たちはiGEM京都チームに以下のパーツを提供しました。
- BBa_E0240 GFP generator
- BBa_I20260 Measurement Kit Test of J23101
- BBa_K325909 Lux Operon (under pBAD)
- 私たちKIT-Kyotoは、大阪大学とともに、合成生物学が持つ生命倫理や安全性の問題について日本人がどのような考えやイメージを持っているかを調査するために、高校生から一般市民を対象にアンケート調査を行いました。